小児鍼について
いつごろからあるの?
最近は下火になりつつありますが、小児鍼は古く(江戸時代あたり)からある伝統的なものです。
子どもにする鍼ですが、直接鍼を刺すわけではありません。
何歳くらいまで?
一般的に生後1~2週間位から4~5歳位の乳幼児に対して、わずかな皮膚接触刺激を与える方法です。
写真にあるようなヘラのような形をしていたり、先端が丸くなっていたりする接触鍼と呼ばれる鍼を使います。
皮膚を傷めない程度に摩擦したり軽く押したりして刺激する方法や、一般の施術と同じ鍼を使い、皮膚表面を軽く刺激する方法などがあります。
どんな効果があるの?
疳の虫・夜泣き・不眠・イライラ・不機嫌、風邪を引きやすい・胃腸が弱いなどの虚弱体質、アレルギー体質の改善などに効果があるとされています。
どれくらい通うの?
症状の強さによって施術回数はかわってきますが、夜泣きの場合ですと数回の施術で落ち着くこともあります。
小児鍼で症状が落ち着きましたら、ご自宅でスキンタッチをしていただければ、健康のために良いと思います。
スキンタッチとは、ご家庭でできるように小児鍼をアレンジした健康法です。
できれば日をつめて施術したほうが良いのですが、日をつめて来院できない場合はスキンタッチの指導をしております。
☆施術時間は、日常生活での様子等を伺いながらになりますので30分ほどです。
☆不安がったり怖がったりする場合もありますので、お気に入りのおもちゃやぬいぐるみ、絵本等を持参していただければ助かります。
いわゆる疳の虫の症状が出ているお子さんは、表情がこわばっていたり、険しかったり…こめかみや眉間あたりに青筋があったりします。
症状が強い場合ですと、顔の血色も良くなく青白い感じになったり、白目の部分が青白くなっていたり…。
もし、お子様のイライラした様子が強かったり、夜泣きが激しい場合は、小児鍼やスキンタッチを試していただければと思います。
特に夜泣きが激しいですとお母さんも睡眠不足になりますし、イライラしてしまうこともあると思います。
いつまで夜泣きが続くの?という不安もあり、つらい思いをされている方もおられると思います。
夜泣き等の症状で小児鍼を受けに来られた後、症状の変化だけではなく、「表情が柔らかくなった」「青筋が目立たなくなってきた」と言われることがあります。
また、「もっと早くに来ればよかった」と言われることもあり、子育て支援と言えるかどうかはわかりませんが、お子様の健康管理だけではなく、間接的ではありますが少しでも小児鍼がお母さんの役に立つことができれば幸いです。